紆余曲折ありまして、今まで外出用として使っていたイヤホン、『HA-FXC71』を損壊してしまい、新しいものが必要となったので購入と相成りました。
大抵の場合視聴して音を確かめてから購入するのですが、今回は時間もなかったので手頃な価格+割とよさ気な見た目、を重きにおいて選びました。
eme audioの名前は実のところ今回初めて知りまして、どんな価格帯の製品を出しているのか、そもそも音響機器は何を作っているのかも分からない状態でした。
決済をした後に調べたところ、どうもミドルクラスのイヤホンやUSB-DACをリリースしているようです。
このD-200Rはeme audioの製品としては最も価格が安いものとなっています。
小売希望価格は特に調べていませんが、4980円程度で売っていることが多いようです。私もその値段で購入しました。
見た目はGoogle画像検索などで確認して頂ければと思いますが、割と小さめです。しかしながら妙に重量感があって高級さを醸しだしています。
仕様については、コネクタ部分はL字で、Y字ケーブル(1.2M)です。
イヤーピースがSMLの各ペア、キャリングケース付属。延長コード的なあれこれは付属していません。
インピーダンス的なあれこれはショッピングサイトか公式サイトにどうぞ。
追記部分から音質やコストパフォーマンスについてぼちぼちと感想を書いていきます。
http://www.eme-audio.com
まず値段、4980円を高いか安いかで見た時にどのような印象を覚えるか…ですが、上述のようにヴィジュアルの面では間違いなく安いです。
4980円でこの高級感、重さがあれば十分でしょう。AstrotecのAM-800と少し方向性の違う良さがあります。ちなみに重さは19gということです。
コードが独特で、編んだ紐になっています。高級感にプラスかと言われると全面的に同意はできかねますが、珍しさはあります。
また、ハウジングは小さめで耳に入れやすく、イヤーピースもつけ心地が悪くなくフィット感がよいため電車で使うといった場合にはとても重宝しそうです。ここも好ポイント。
肝心の音質ですが、まず耳に印象的なのは全体的な残響感です。リバーブってやつですね。
イコライザーを常にかけているような印象を受けます。「フラットな音」を大事にしている人にはまずオススメしません。
かなり独特な音が出ています。radiusのドブルベ ヌメロドゥを使っていた時も独特な音がするなあと思っていましたが、こちらも中々ユニークな音です。
低音>中音>高音と聴きやすさ(聞こえやすさ)が違います。
低音と高音にグンと伸びている音ではないでしょう。中音域も高音域よりは聴きやすいというだけで、とても良いという印象ではないですね。
対して低音域は筆舌に尽くしがたいです。4980円でこの重心があれば十分でしょう。底支えしている楽器の音がよく聞こえます。
打ち込みのドラム(バスドラム)やベースはかなり近い定位で、ボーカルがその少し奥、キラキラしたシンセのようなウワモノは更にその奥に位置するような感覚です。
ヘルツ単位で表現できれば最高なのですがそこまでの技量は持ちあわせていないのでフィーリングです。
では音を総合的に確認して4980円という値段はどうか、ですが、重低音ジャンキーや1000円のイヤホンはそろそろやめたい、といった人には手頃な値段だと思います。
決して高くはない、というのが私の印象で、とても安いか…と言われるとどうかなといったところです。このあたりは好みの問題でしょう。先に書いたように、低音は格別です。
普段イヤホンにお金をかけない人にとっては割と高額で、普段からお金を使っている人には手頃に映る4980円という値段。
見た目+音質で見ると、コストパフォーマンス少し高め、見た目だけだと高め、音質だけだと順当、といったところでしょうか。
ハウジングに惹かれたのなら買ってしまってもよいでしょう。ただ、コードはできれば確認してから買ったほうがいいかもしれませんね!