日本でよく知られたクラウドストレージサービスと言えば、やはりDropboxです。Windowsを使っている人にとっては、Skydriveも馴染んだ名前でしょう。
このBitcashも同じようなサービスのひとつです。日本では昨年の夏あたりからサービスが開始されたようです。現在とは料金設定がかなり異なっていた模様です。
さて、このようなクラウドストレージサービスは、エクスプローラーからそのままデータをアップロードできる、というシステムを採用しています。
ユーザーはサービス側から割り当てられた容量分のデータをサービスに保管してもらえます。が、上記の手段を使うには、まずサービス分と同等のデータスペースが必要です。
つまり、10GB分サービスから割り当てられていれば、10GB分ローカルデバイス(ハードディスク等々)の容量が必要になるということです。特にローカルファイル⇔クラウドファイルの同期を行うタイプのサービスだとこの条件が必須となります。
現代ではそこまで容量に不便することはなくなりましたが、コストの削減などの目的のため、HDDの容量がかなり少ないPCは存在しています。
せっかくならば、容量を圧迫させる使い方はしたくありません。そこで、Bitcasaの登場です。
Bitcasaのクラウドサービスでは、前述の問題は無視されます。
アプリケーションをインストールすると新規ドライブとしてBitcasa Infinite Driveが追加され、そこはHDDとは違った領域となります。この場所にファイルを追加していくことでサーバーにデータを保存していくことができます。
少々イメージは掴みにくいですが、使い方としてはDropboxのアプリケーションとほぼ同等です。ユーザーがなすことは指定されたフォルダにファイルを放り込んでいくだけです。
肝心の容量ですが、デフォルトのフリーユーザーでは5GB分が貰えます。既存ユーザーからの招待リンクなどからサービスに入ると、お互いに1GBずつプレゼントしてもらえます。
ただ無限に貰えるわけではなく、この招待制度では15GBまでしか獲得することはできません。つまり、デフォルト+招待15人(入会時に招待されていれば14人)で20GBがひとつの限界です。
更にそこにモバイルアプリケーションの利用(iOS/Android用アプリ)で500MB追加で貰えます。更にFacebookと紐付けすると250MB貰えます。
という訳で、招待リンクも置いておきます。 → http://l.bitcasa.com/CbzFBTE3
プレミアムユーザーについては https://www.bitcasa.com/pricing を御覧ください。なお、開いてすぐに表示されている価格は月額料金です。
ローカルのデバイスに依拠しないままクラウドストレージが使えるというのはかなり便利です。
転送スピードを見ると、普段使っているPCではだいたい10MB/程度で転送できるようです。これを遅いとみるか速いと見るかは状況次第ですが、ひどく遅くもないです。非常に大きいサイズのファイルをやりとりするには若干不便な速度かもしれませんが、そもそもそのようなファイルはクラウドには不向きです。
ファイルの転送からどれくらいの時間でウェブ側で使えるようになるか(つまり「どこからでもアクセス可能」になるか)ですが、小さいファイル(数MB程度)であればほぼ即時、数百MB単位になると少し時間がかかるようです。mp3ファイルくらいであればクラウドに保管しておくのもアリかもしれませんね。
他にもファイルの更新状況をタイムマシン的に遡って復元できる機能もついていたり、かなり近未来的です。
以前紹介した Copy とはまた一味違うサービスです。せっかくですので登録してみてはいかがでしょうか。