日本では流行っていない、と断言してもいいくらいに知名度が低いサイレントマウス。
日本で販売されているマウス(家電量販店に置いてあるようなやつ)は、ほぼ確実に「カチッ」というクリック音がします。
右クリック、左クリック両方更に場合によってはマウスホイールは、そこそこなデシベルでカチカチ言ってくれます。
「それが当たり前」というのが現在の日本なのですが、気になる人はものすごく気になるこのノイズ。特に、周囲が非常に静かな場所での作業や、同居人がいる中での深夜のマウス操作によるノイズはもはや騒音と表現しても過言ではありません。
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さてしかし、そのような悩みを8割~9割程度解決してくれるマウスも存在しています。
それが今回購入したSM-8500というマウスです。海外で高い評価を得ているとどこかに書いてありました(ソース忘れた)。海外ではワイヤレスのものも販売しているらしいですが、Amazon.co.jpで販売しているのは有線のものだけでした。
サイレントマウス自体は日本でも過去に発売されているのですが(SISの「静」シリーズやサンコーのSIRENS44など)、今回購入するにあたり、非常にいいタイミングでAmazon.co.jpでこのマウスを扱い始めたのでこれを購入することにしました。つまりこの記事はレビューです。レビューって書いたことないからどういう感じに書けばいいのか勝手がわからないのですが。
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詳細な感想は追記に載せておきます。ついでに写真も載せておきますので購入の際の参考にしていただければ幸いです。
ちなみに感想をまず述べておくとするならば、僕は非常に満足できる買い物だったと思います。Amazonでは2600円くらいだったと思います。リンクは貼りません。
まずパッケージを
これは外装を取り払ったあとの状態です。物凄く開けにくいプラスチック製の外装に包まれています。このあたりユーザビリティは若干足りませんね。しかし商品を安全に保管する上では仕方ないのかもしれません。
本体
右手の親指のところにボタンがあるよーというのを見せておきたかったので横からです。
このボタンはブラウザなどで戻る/進むといった操作が行えます。僕はジェスチャ派なのであまり使わないことになりました。
大きさは僕の手からすると少しだけ大きめ。縦の大きさがPS Vitaの画面とほぼ同じでした。
親指のあたりの凹みはちょうどよく親指を包んでくれる感じです。
他のところのレビューで、「見ればわかるんだけど角があるんだよね、これなかったらもっと滑りそう」という文章を見つけたので、その部分
確かに少しだけ凸状になっています。なんでこうなってるのかは僕にはわかりませんが確かに凸状です。
ですが別にこれがあるから、という理由で滑りにくいなとは感じませんでした。普通に使う分には(ゲームとかしないならば)問題ありません。
どうしても気になるのならば少し値段のするマウスパッドを用意すればいいと思います。
さて、ここからは最も重要なクリック音ですが、「完全に無音ではない」ということをまず明記しておきます。
この手のマウスは確かに静音、クリック音がしない、といったフレーズで売りだしていますが、物理的に人間がクリックするわけですから完璧な無音というのは難しいでしょう。
どうしても無音にしたければタッチパッドでの操作に徹するなどの努力をしてみるといいかもしれません。
ではその無音ではないクリック音ですが、音が小さいというのは本当です。「コッ」という音がする程度で、「カチッ」という音はしません。ただし普通のクリックより強く叩けば別です。
届いてすぐに開封して、ひとしきりクリックし続けた時の感想は「意外と音するじゃん」だったのですが、いざPCに繋いで作業をしながら行うクリックの際には、その静音性に驚きました。「あっこれは違うわ」と耳で感じることができます。
意識の差もあったのでしょうが、作業中のノイズは間違いなく減ります。比較的静かな場所で作業をする必要がある場合など、必ず重宝すると思います。
また、マウスホイールはMS社のような引っかかりのないタイプではなく、引っかかりがあるタイプです。こちらも完全な無音にはなっていません。
最後に、このマウスはオススメかと言われたら、僕自身としては間違いなくオススメです。
ですがノイズが気にならない人が買ってもしょうがないというのは事実です。別段使いやすい機能があるわけではないし、デザインがものすごく良い訳でもないし、2600円より安く買えるマウスは山ほどあります。
僕は他のメーカーのサイレントマウスを試さずにこれを買ったので比較レビューができないのが残念なのですが、この商品単体で満足することはできました。普及するかどうかはわかりませんけども。
人を選ぶ(状況的な意味で)マウスです。欲しいと思ってすぐに購入に走るための製品ではない、ということは一応、念を押しておきます。
そして蛇足。写真の撮影はPS Vitaで行いました。