Sultan Box

Noble Audio Sultanを購入しました + 日本最速?簡易レビュー

Noble Audioの新作が出た

Sultan (日本未発売)を購入しました。メーカーは私がオーディオメーカーで全幅の信頼を寄せる、Noble Audioです。
日本でも昨年Khanが発売していますが、1年で早くもフラッグシップモデルをリリースした格好ですね。
香港では限定モデルの青いモデルも発売予定です。個人的には見た目は香港モデルの方が好きです。値段があんまり変わらなければこちらを買ったのですが、現在のレートでは米ドル対円から更に5万円くらい高かったのでさすがにやめました。

Sultanは現在メーカーサイトで予約受付中となっていますが、先日注文したらもう届きました。月内に到着したらいいかな、くらいだったのでかなり驚きました。

後半に音質のレビューも申し訳程度に載せていますが、私は音楽の技術的な面に明るいわけではないので、あんまり参考にならないと思います。

写真いろいろ

外箱はこんな感じ。

Sultan Box
表側。センタリングが痺れるCDジャケットのようなデザインになっています。
そして裏。Webに掲載されている文章が書いてあります。

外箱を開けると、Nanukのケースで梱包(?)されています。

超ゴツいですが、安心感があります。

いざ開封した時の初期状態。フェイスプレートは実物を見たら思ったより好きになれました。正直Webで見てる時はKhanの方がいいな…という感じだったので。
今でもKhanの方がデザインとして好きなのは変わりませんが。

青いのは保護シールです。

付属品。シールやイヤーピースなどなど。
イヤーピースはフォームタイプが2種類(白と黒。勉強不足でどこのメーカーのものだか分からなくて困っています)、シリコンタイプが1種類入っています。

Wizardのサインが入ったブツがシールです。

イヤーピースについては、一応全て試した結果、私個人としてはシリコンタイプの音が一番気に入りました。次点で白いフォームタイプ。
黒いフォームタイプだとちょっと低音域がリスニングを支配してしまう印象を受けました。ただ不愉快な低音には決してならないのが恐ろしいところです。
私自身の好みを抜きにすると、オススメなのは白でしょうか。一番いいとこ取りの音になると思います。

本体に着けているシリコンフォーム2種は写っていません。

本体のフェイスプレート側。さっきも書いた通りKhanの方が好みなのですが、実物を見たら普通に好きになりました。Khanとどちらを買うか最後まで悩んでいたのは値段よりデザインが理由。

※明るめに加工しています。

ノズル側。ハウジングはかなり大きいです。

Kaiser 10 Universal Black Sparkleとの比較。

だいぶサイズに違いがあります。そもそもK10Uが発売時から小さいって言われてましたけども。

ただ、厚みはあまり変わりません。縦方向(でいいのか?)に大きいだけなんですね。

装着感はかなり異なります。

アルミニウム部分のNoble Audioロゴ。写真が下手すぎる。

さりげなく佇んでいるのがよいですね。

ケーブル。Khanに付属しているケーブルとは色が違います。公式サイトの画像との比較でしか判断していないのですが、色が違うだけで使われている素材などは同じなのかも…?

K10Uのケーブルの3倍くらい太い。

「ああ、俺は贅沢品を買ったな」という気持ちに一瞬でさせてくれる質感、適度な重量を感じられて非常に満足度が高いです。

お値段

メーカーサイトで$2,900、到着時に消費税だのなんだので+20,000円くらいかかっています。
購入当時のレートは1$=107.6円くらいだったと思います。ここにクレジットカードの国際取引での事務手数料が2.2%載って換算された額が請求されました。
私が購入した時は合計で330,000円くらいでした。

スペック

これはメーカーサイトにも書いてあるのでざっくりとですが、7ドライバーで構成されています。

SPECS
7 DRIVER ARRANGEMENT

TRI-LEVEL HYBRID TECHNOLOGY
3 TYPES OF DRIVER TECHNOLOGIES IMPLEMENTED IN DESIGN
1 10MM DYNAMIC
2 ULTRA FREQUENCY ELECTROSTATIC
4 BALANCED ARMATURE DRIVERS

PROPRIETARY CNC ALUMINIUM BODY WITH UNIQUE HAND FINISHED FACEPLATE

IMPEDANCE LESS THAN 35 OHMS

HAND-ASSEMBLED AND MATCHED
SENSITIVE ENOUGH FOR USE WITH MOST SMARTPHONES AS WELL AS PORTABLE AMPS AND DAPS. DETACHABLE CABLE WITH INDUSTRY STANDARD 2-PIN CONFIGURATION (0.78 MM DIAMETER)

https://www.nobleaudio.com/shop/sultan

構成はKhanと似てますね。似てますねというか、ピエゾドライバーが1つ増えています。
※ピエゾドライバーではなく、静電型ドライバーです。ロクに和訳せず(見て気づけよという話ですが)に記述しておりました。失礼いたしました。

私はKhanを所持しておらず、試聴機でちょっと聴いたくらいなのでこの後比較が書けないのが悔しいところです。
このスペックの情報しか持っていないので、使われているドライバーがKhanと異なるのかどうかは分かりません。

インピーダンスはKhanより高めです。とはいえ35Ω未満とされているので、基本的にスマートフォンとかでもちゃんと鳴ります。鳴るからと言ってこのイヤホンを普段遣いで持ち運ぶ勇気はないのですが…。

音質の感想

環境

ハードウェアの環境は下記です。

PC – iFi Audio ZEN-DAC – Noble Audio Sultan
PCとZEN-DACを接続しているUSBケーブルはいつぞやに買ったオーディオ用のケーブルなのですが、どこのだか忘れてしまいました。
また先述の通りイヤーピースは付属しているシリコンタイプのものを使っています。

ソースはCD音質のもの。可逆形式で構築しているライブラリから普段聴いているものをピックアップしているだけです。

そして、比較対象はKaiser 10 Universal Black Sparkleです。ここに書いてあることは全てこのイヤホンと比較して、という前置きが付きます。
今となっては中古でしか手に入りませんが、私が人生で2つ目にどうしても手に入れたくなったイヤホンです。買ってから4年ほど経ちましたが、今でもこの選択は何も間違っていなかったと断言できる銘機です。
※ちなみに1つ目はULTRASONE IQです。ずっと前にこのブログで記事を書いています。

感想

※20/07/02 一部修正

全体的により音楽として自然に聴くことができる音に仕上がっているように感じています。

開放感があるというか、表現できる音の広がりが圧倒的に異なります。K10Uの音がここまで圧迫(というか、音が出たと思ったらすぐに壁にブチ当たって返ってきてしまうような広がりのなさ)されたように聞こえるとは思いませんでした。
例えとして正しいのかは非常に怪しいですが、K10Uが小さめのライブハウス、SultanはSSAです。SSAは行ったことがないので大きさしか知りませんが。

K10Uには目の前で音が鳴っている楽しさがありますが、Sultanはいい意味でそれが薄く、音楽の奥行きを感じられます。
基本的に私の音楽への理解力で書けることは上記が全てです。開放感がエグい。以上。少なくともイヤホンから流れてくる音で今までこんな音は聴いたことがない。

開放感の話はとりあえずよいとして(ただ、それが最大の特徴)、いわゆる高音域、中音域、低音域の3つを見てみると、中でもベース、バスドラムなどが担当する低音域が豊かです。それでいて下品に他の要素を邪魔しないバランスで鳴っています。
特に私の場合は打ち込み系統の音楽をよく聴くので、サブベースの音がかなり目立つようになったことからこのような印象を受けています。クラブやライブハウスのスピーカーの前に行くと全身が震えますが、同じような体験をすることができるといっても過言ではありません。
beatmaniaIIDXをプレイする人であれば、『NEMESIS』のブレイクが明ける直前のサブベースで筐体が震える体験を何度もしていると思います。あれ、家でも味わえるようになりますよ(伝わりにくすぎる)。

また反対にピエゾドライバーを2基積んで満を持して運んでくる高音域ですが、私の耳では低音域より大胆に変わった印象は受けていないものの、確かに表現域が広がっています。
全くうまく表現できないのですが、K10Uではシンバルを叩いた時の響きの終端まで拾えていない…拾えていないというか、仮に1つのシンバルを叩いた音(ジャン!の1音)の始めから終わりを1から10に分割できるとすると、K10Uは2から8を拾っていて、Sultanは1から10まで拾えているイメージです。
K10Uは1から10を拾っていて、Sultanは0.5から10.5まで聴こえるようになる、という表現もできます。
これはいわゆる分離の良さという話かも知れません(それもあると思います)が、出音そのものから変わっていることは間違いないです。

中音域(私は基本的にボーカルの部分としか認識していません)については、全体としては上下の音域に比べて大人しいです。これはK10Uの中音域がかなり前に出てくるチューニングだったので、それと比較するとこういった印象になるのではないでしょうか。
言うまでもなく決して引っ込んでいるわけではなく、本来収まっておくべき位置にちゃんと置かれていて、それが鳴っているイメージです。

中音域ないしボーカルに限った話ではないですが、ミキシングをそのまま表現するので、例えばボーカルの音を妙に前に押し出した曲ではそれをばっちり鳴らします。ミキシング~マスタリング工程の意図を感じることができるようになるかも知れません。

最後に改めてまとめると、明らかに私が今まで聴いてきたイヤホンと比べると目指している方向が違っていると感じました。
今まで「イヤホンの音はこれが正解だ」と思っていた音とは異なる、新しい正解を提示しています。
今まで正解だと思っていた音というのは、もちろん普段使っているK10Uの音であり、それを軸に別の機種を試聴した時に感じる「ここがもう少し○○だったらな」といった未知の希望の音も含んでいます。その延長線上にあるはずだった音とはちょっと異なるんじゃないかなと。
ただこの話はあくまで私が抱いている感想なので、もっと色々な機種を聴いていればまた違った感想になるだろうし、ヘッドホンといった別の製品まで含めて比較してみるとまた違った言葉で表現したくなるんじゃないかと思います。

まだ日本では正式には発売していませんが、その暁にはぜひ一度聴いてみてほしい作品です。

https://www.nobleaudio.com/shop/sultan

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