どうしてもモノを捨てられない人のためのサービス、『minikura』を使ってみる (for CD)

物が多すぎる

ミニマリスト、シンプリスト、断捨離などの生活・行為がもてはやされ、何かと物を所有することが排斥されつつある昨今、モノが捨てられない皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

特に最近、テレビ会議やオンライン飲みで人様のお家を画面越しに見る機会が増えたように思います。飲みの場合には後ろに映るモノを肴にすることもできます。
しかし本題はそれではありません。どう考えても他の人の家にモノが少なすぎる。マジで。おかしい。なんで家にマンガも小説もBDもCDもゲームもないんだ?映ってないだけ?と思いたいのですが、本当に持っていないらしい。こいつ(この時は同僚)まさか、ミニマリストか?と思って問いただすと「いや、別にそういうのはストリーミングとか読み放題でいいし…」とのこと。

あーはいはいデジタリアン(嵐のアルバムではない)ねとわけわからん返事をしつつ、フィジカリアン(そんな言葉もない)の私は注ぎすぎたビールの泡のように棚から溢れたCDに目を背けてオンライン飲み会を楽しんでしまったわけですが、これでは根本的な解決は望めません。片付けをしなくてはならないのです。

私の場合はCDの収集が趣味なので、とにかくこいつらが物理的に自宅を圧迫します。
音楽が聴きたいならCDじゃなくてストリーミングにすればいいじゃん、とも言われるのですが、そうじゃねえ。そうじゃねえんだよ。そもそもSpotifyはプレミアム会員になって早3年目。Spotifyで初めて知ってCDを買ったりしてしまうので、なんなら状況は悪化したといっても過言ではありません。

CDに限らず、コンテンツに関わる趣味であれば少なからずこういった悩みが起きるはずです。
コンテンツ以外にも例えば思い出の写真とか、懐かしいおもちゃとか、お高いバッグとか、とにかく色々あると思うんですけど、収納スペースが四次元ポケットになっていないことを恨めしく思わない日はないですよね。

何の話だったかというと、とにかくCDが捨てられないのでもういっそ誰かに預かってもらうことにした、という話です。使ったのはminikuraです。

https://minikura.com

今になってminikuraを契約した理由

先述の通り、CDが多すぎて収納がどうしようもなくなっているというのがまず第一なのですが、それ以外にも色々所有することにまつわるリスク考えました。

例えば階上の住人が盛大に水漏れをやらかす、自分で火事を起こしてしまう、コケて踏んで壊す、災害に遭う、誰かに勝手に売られる、引っ越しの時に荷物が増えて嫌、などなど。
自分でコントロールできるリスクはなんでもいいのですが、他人が関わってくると話は別ですよね。誰かと同棲している人なんかは勝手に触られるリスクが常につきまといます。

つまり、「収納に余裕が生まれる」以外にかなり色々なリスクを減らすことができるな、と気付いたわけです。
私が契約したのはminikura Library (1箱あたり月額495円 税込)ですが、少なくともモノをどうしても安全に保管したい私にはかなり安く感じられました。

なおこの記事では面倒なのでminikuraのラインアップまで細かく紹介しませんが、サイズや預けるアイテムのジャンルによって最適化されています。
詳しくは下記のURLから確認したほうがよいです。
https://minikura.com/lineup/

minikura Libraryは本やCDだけ預けられるメニューで、他のメニューでは数量制限があるアイテムごとの写真撮影がいくつでも無料(その分月額料金がちょっと高い)になっています。
「あの箱に何入れたっけ…」を防げるということですね。
なお、箱にはいくら詰めても大丈夫ですが、送付重量が20kgを超えると受け付けてもらえません。
ただこの記事で取り上げるCDに関しては、限界まで詰めても20kgにはならないと思います。

事前準備

今回送るのはCDです。CDは言うまでもなくケースが脆弱で、梱包に際して多少なりとも緩衝材は入れる必要があります。
こういった梱包資材は事前に準備しておきましょう。minikuraからは送付用の箱しか届きません。
私は貰い物のプチプチ(気泡緩衝材)を入れました。もちろん入れれば入れるほど安全に運搬してもらえる確率は高まりますが、肝心のモノが入れられる量は減ります。

また、いくら詰め放題とはいえ箱のサイズには限界があります。
minikura Libraryの場合、H 29cm × W 42cm × D 33cmの箱が届きます。このサイズを超えることはできないので、私のように多量にCDがある場合は選別をする必要があります。
少なくとも何を基準に選別をするかは決めておいた方がいいでしょう。

実際に箱に詰めていく

会員登録をしてサービスを申し込むと箱が届きます。倉庫宛の送付状もついているので、待っているだけで大丈夫です。
その辺の流れは実際にサービスを見れば分かるので割愛します。受取日時も選べました。

実際に組み立てた写真を見ていきながら、詰め放題のイメージをしていきたいと思います。

minikuralib
組み立て後です。写真だとサイズ感不明すぎる。

実際に詰めるに当たって実際のサイズがどんなもんなのか測ってみました。
まずH(高さ)です。Webには29cmとありますが、組み立てると二重底になり、その分が1cm減ってサイズとしては28cmになりました。

libH
メジャーを突き立てているだけです。

次にW(横幅)です。Webでは42cmと記載がありましたが、組み立て後は40cmです。
側面の紙の厚さ(?)とかを考慮すればこんなもんでしょう。

libW
きっちり40cmですが、そこまで厳密に測ったわけではありません。

最後にD(奥行き)。Webには33cmとあり、ほぼその通りです。

libD
面倒くさいのでこれも適当に測っています。

さて、ここまでで実測でH 28cm × W 40cm × D 33cm の箱だということが分かりました。
一般的なCDケース(ジュエルケース)がジャケット面から見てH 12.5cm × W 14.3cm × D 1cm (実測)なので、単純計算で前後に40枚=80枚、高さがある=2段入れられるので2倍し、合計でおよそ160枚収めることができます。
重さも考慮する必要がありますが、1枚あたり120gで計算しても20kgにはならないので、ここは無視しても大丈夫でしょう。

cdtuse
分かりやすくするためにケースを立てて(?)います。

実際にはギッチギチにCDを詰めるとケース破損の元になるので多少余裕を持たせるのと、使う場合には緩衝材のスペースも考慮する必要があります。

libtss
普通にケースの底面を底側にするのがいいと思います(左側の積み方)。

あとは欲望のままに、しかし優しく収めていきます。
ここで欲張ってギチギチに詰めるとCDケースが割れます。私は割りました。

libtsumeho
やりたい放題やってやりました。

実際に詰めてみると分かりますが、先述の積み方をすると中心部分に隙間ができます。
ケース割れを恐れないのであればこの中心部分に8枚くらい入れられます。
欲張る場合には入れてみるとよいと思います。

やるだけやったら最後は封をします。
ここでギチギチに詰めた場合に引っかかるトラップがあります。
下の写真のように、封をする時には箱の外側から上蓋(?)を差し込み口に入れ込んでガムテープを貼るのですが、CDの場合、2段に積んでギリギリまで入れるとこの封が締められません。

上のブレぎみの蓋を下の隙間に差し込むわけです。わかりにくいですねこの画像。

その場合、中心の隙間に欲張ってCDを3枚詰めているんじゃないかと思います。人は全てを得ることはできません。諦めて入れるCDを減らしましょう。
最後はガムテープで封をして、集荷 or ヤマト運輸の営業所に持ち込んで発送をして終わりです。
集荷の依頼はminikuraのマイページから行います。

テープ貼れよ!というのが分かりやすい。

集荷を依頼した場合、指定日時にヤマト運輸のドライバーさんが来てくれるので「重くてすんません…」と言いながら荷物を渡して安全に運んでもらうのを待つだけです。実際160枚弱もCDを詰めるとかなり重いです。アナログな体重計がないので正確な重量は分からないのですが、16kg弱あったと思います。

送付後に眺めることもできる

minikura Libraryの場合、送付した荷物は10日営業日程度でマイページから確認できるようになります。写真も撮ってもらえます。
実際になるとこんな感じ。

1アイテムずつ撮ってもらえます。ちなみに、タイトル情報などを自分で入力していくこともできます。ギチギチに詰めてケースを割ったのは075。

預けた荷物をそのままヤフオク!に商品を出品することもでき、なんと発送作業まで行ってもらえます。たぶん。
預けてたけどもう要らんな~ってモノを売ってもいいし、そもそも販売目的で預けるのも悪くないかも知れませんね。発送の手間が1回で済むし。

ちなみに、取り出しは有料です。この辺、Amazon S3 Glacier的なものを感じますよね。
ただ1年以上預けた箱に関しては取り出しが無料になるらしいです。
取り出しはアイテムごとでも行うことが可能です(契約しているサービスによって異なりますが)。

終わりに

最初に話を出したミニマリスト疑惑の同僚はクローゼットの中が凄いことになっていました。単に私と違ってお洒落さんだったというだけでした。
minikura、そういう人のために服も預けられるらしいです。私は服に関しては預けたいほど持っていないのですが、季節ものとかで使い回すのは賢い気がしています。金額的にできるのか分かりませんが…。

アイテムの写真が不要で、とにかく荷物を預かってくれ!という場合にはminikura HAKOの方が安くておすすめです。たださすがにこちらはヤフオク出品などはできないので、本当にただ預けるだけです。
また、預けたいけど他人に触られるのは嫌だ、という場合にもHAKOの方がいいと思います。と書くと色々と倫理的に怪しいものを預けてしまう輩が居るので、ちゃんと預かれんもんは送ってくるなよ!とminikura側で明示されています。

狭い部屋に住んでる割にモノを買うのがやめられない方のためのサービスです。大きい家に済むコストと比較してどちらかが安いのかは計算しにくいですが、まず直近の問題として困っている方は検討してみてはいかがでしょうか。

https://minikura.com
https://www.terrada.co.jp/ja/

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