文字化けが少ないAndroid用音楽再生アプリ『foobar2000』

※この記事ではPioneer XDP-100Rを使用したスクリーンショットや説明を行っています。

iOS / Android アプリ版 foobar2000とは

foobar2000と言えばWindows用の音楽プレイヤーのイメージが強いと思います。一度でもPCで音楽を聴こうと思ったことがある人であれば、少なくとも名前くらいは見たことがあるプレイヤーなのではないでしょうか。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.foobar2000.foobar2000&hl=ja
https://www.foobar2000.org/download

foobar2000(以下fb2kとします)ですが、数年前にAndroid版がリリースされ、追ってiOS版もリリースされています。
私はXDP-100Rをメインに使っているため、今回はAndroid版の話として紹介させて頂きます。
また、再生しているファイルは.mp3ファイルです。アプリケーションとして.mp3ファイル以外ももちろん対応していますが、この記事に限っては、全て「.mp3ファイルを再生する場合においては」とさせていただきます。

PC版のfb2kのイメージは「軽量、カスタマイズ性」といったものだと思いますが、Android版では「安定、軽量」と言ったイメージ(使い心地)でしょうか。
特にタイトルに入れた通り、文字コードの処理がしっかりしており、他の音楽再生アプリでは文字化けするようなタイトルの曲も問題ありません。XDP-100Rのデフォルト再生アプリ「Music」に匹敵する勢いです。
ただ、Androidのバージョンによっては対応できない文字ももちろんあります。
例えば、絵文字関連はAndroid 8.0.1とAndroid 5.1.1(DAPはこのバージョンが多い)では表示できる文字が変わります。

Nexus 6P(Android 8.0.1)でのスクリーンショット。🚃 (絵文字)の処理が行えています。
同じ曲をXDP-100R(Android 5.1.1)で表示した時。電車の絵文字が化けているのが分かります。

OSで非対応になっている文字に関しては、いくらアプリ側で文字の処理が行えたとしても正しい情報は表示できません。
私の経験上、そういったことはほとんどありませんが(この曲くらい)。

文字化けをしない利点

そもそも、なぜ文字化けしないことが大事なのか?という話です。
私はいつ、どんな曲を聴いたのか全てログを残しています。そのログを取る手段としてLast.fmを利用しています。
Last.fm自体は有名なサービスで、私もこのブログで何度も話題にしています。
つい昨年もScroballというLast.fm Scrobblerを紹介しています

ログを取る(Scrobbleする)際には、正しい曲情報をScrobblerに送る必要があります。
基本的にScrobblerは再生中の音楽アプリから曲の情報を抽出してScrobbleするため、音楽アプリ自体が正しく曲情報を読み込めなければ、正しい曲情報はScrobbleできません。そのため、fb2kのようなアプリケーションが貴重なのです。
例えば、以前紹介した音楽再生アプリのPulsarは、fb2kほど文字の処理が高度ではありません。アキュートアクセントがついたアルファベット(例えばéなど)が入ってくるだけで曲情報が崩壊します。

Pulsarでの文字化けの例。

fb2kの場合は問題なく処理できます。
わざわざタイトルに文字化けが少ない、という点を謳ったのはこのような理由があります。

続きを読むより機能や約1年ほど使った感触などをお読みいただけます。

複数の外部メディアの読み込みが可能

私が普段遣いしているXDP-100Rは、microSDスロットが2つあります。
Androidにおける音楽再生アプリは、Rocket Playerなどが非常に有名で高機能で文字コードの処理も問題ありません。
しかし、Rocket Playerは外部メディアを1つしか読み込めません。
fb2kはその心配がありません。外部メディアは好きなだけ読み込むことができます。

Specify path …より絶対パスを指定できます。

Rocket Playerと違い、Android OS標準の機能でパスを指定することができます。

sdc
SDカードが問題なく2つ表示されています。

microSDスロットを2つを搭載するDAPは2018年現在主流ではなくなった感がありますが、1枚のmicroSDXCの最高容量と自分の音楽フォルダの容量を鑑みた時、場合によってはこの機能が大変便利に思えます。

アルバムリストが秀逸

音楽を再生しよう、といった時、アーティスト名から曲を選んで再生するのか、アルバム名から選択するのか、作成したプレイリストから延々と同じ曲を聴くのかは人それぞれだと思います。
私がfb2kを使う理由の一つに、アルバム表示が好みという点があります。

CDJ
ジャケット画像をタップすると曲目に移ります。

アルバム名のテキスト表示などを省くことができ、アルバムアートだけを並べることができます。
この表示は慣れれば非常に使いやすいです。テキストがないので、例えばテキスト枠に収まらないアルバム名などの表示が崩れません。
ちなみに、設定しているジャケット画像が2MB程度の大きなファイルになると読み込んでくれません。pngで管理している方は特に注意が必要です。

また、アルバム名を表示することももちろん可能です。

Album.text
デフォルトではこちらの設定になっています。
トラックデータの表示がシンプル

このあたりは特別目新しくもありませんが、レート機能やイコライザ機能も表示されているなど、ごちゃごちゃしたデザインのものに比べて好感が持てます。
どちらも私が使わないから邪魔というだけですが…。

再生中の曲のデータはジャケット画像が中心です。
目立たない点

ここまで私が便利だと思う点を述べてきましたが、反対に「大したことない」部分もあります。
・イコライザ
・プレイリスト
・(デフォルトで搭載されている)スキン

これらについては、他の音楽再生アプリの方が優れていたり、便利であると思います。
圧倒的に使いづらい、機能として不便というわけではないのですが、特別良くはない、程度のものです。
イコライザーについてはプリセットがないため、全て自分でHzを調整する必要があります。

最後に

初めに書いたように、アプリ版のfb2kを使う最大の理由は文字化けが少なく、動作が軽快という点に尽きると思います。
曲情報に対する異常なこだわりを持ち、なおかつ未だに大量の音楽を持ち歩きたいユーザーの皆さんにオススメのアプリです。

ダウンロードはこちらからどうぞ(Google Play)。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.foobar2000.foobar2000&hl=ja
https://www.foobar2000.org/download

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