以前、512GBのmicroSDXCを購入したことを記事にしています。
その時の記事はこちら。
久しぶりに大きい容量のmicroSDカードが必要になった(Nintendo Switchのアップデートがあったことは、皆さんご存知のとおり)ので、1TBのmicroSDXCも出て久しいことだし、と思いながらAmazonで探してみました。
https://amzn.to/3Yc3P8o
リンクを開いてみると分かりますが、本物の1TBのmicroSDXCは多分SunDiskの並行輸入品くらいです。それ以外の1024GBとか書いてあるやつは全て偽物です。
私のように1TBレベルの容量を欲しがる人はあんまり多くないと思いますが、512GBくらいであれば誰でも必要なレベルですよね。え?そんなことない?
さて、今日の記事はネット(Amazon)でmicroSD(XC)を買う時に、まがい物を掴まないようにするためにメーカーについて知識をつけておきましょう、という記事です。
なお、microSDそのものの基礎基本は全てSunDiskのメーカーサイトに書いてあります。ここを読めば全部分かります。
目次
つべこべ言わず有名なメーカーのものを買ったほうがいい
先程のSunDiskへのリンクを開いていただくと、とりあえず64GB以上の容量のmicroSDカードは全て『microSDXCカード』じゃないといけないんだな、ということが分かると思います。
それではAmazonでmicro SDカード 64GBと検索してみましょう。
…しましたか?しましたね。スポンサープロダクトに出てくるGigastoneはとりあえず無視して、本当に何も分からなければ下記のメーカーのものを買えば大抵大丈夫です。
・Transcend
・SunDisk
・SamSung
・Kingston
なぜもっと分かりやすい東芝だのを書かなかったのかというと、ネットで買おうとしている時点で基本的にコスパをメインに考えているはずだからです。
コスパを求めるあなたに
ただ本当に知りたいことは多分さっきの3社ですらなく、更に値段が安くて、買っても大丈夫なメーカーですよね。
これに関しては私も全てのメーカーを試しているわけではないのですが、この3社は大丈夫です。
例えば…
・シリコンパワー
・Team Group
・ADATA
このあたりでしょうか。記事の冒頭のLexarは実は並行輸入品は安いのですが、正規流通品はそんなに安くない。
シリコンパワーは台湾に本社があるメーカーです。日本でも正規流通品が売っており、セールにもよく入って安価に購入できます。
Team Groupも台湾のメーカーです。私も1枚買ったことがありますが、問題なく動きます。
ADATAもやはり台湾のメーカー。microSDは個人的には買ったことがありませんが、別のメモリ製品で使っています。
書いてから気付いたのですが、最初に全部台湾メーカーですって書けば文字数が減らせた。
ちなみに、先程スポンサープロダクトで触れたGigastoneも台湾メーカーです。メモリといった電子製品が台湾の主要産業であることがよくわかりますね。
Gigastoneの製品は買ったことがないので、ここでは特に情報は記載いたしません。
1TBのmicroSDXC欲しいんだけど…
冒頭の話ではないですが、現在(2020年5月時点)市販されているmicroSD(XC)で最も多い容量のモデルは1TBです。
2TB(2048GB)のモデルはまだ存在していません。つまり、それ以上の容量が謳われている製品は現時点では全て偽物ということになります。
正確には企画としては対応しているので、メーカーが開発中、という形です。需要と価格が釣り合わなければ発売されないと思いますが。
少し逸れてしまいましたが、じゃあ現時点で一番容量が多い1TBのモデルを買おう!という時にはほとんど選択肢がありません。
ほぼ確実に、下記の3メーカー(ブランド)以外の製品は偽物と言って差し支えないでしょう。
・SunDisk
・磁気研究所 (HIDISC)
・Micron
また、この内日本で流通しているものはSunDiskのものと、磁気研究所のものの2つだけです。
※Micronも並行輸入品を探せば買えると思いますが、偽物を掴むリスクが他の2社と比較し高いと言えるかもしれません。
SunDiskは有名なメーカーですから今更説明不要!という感じですが、問題は磁気研究所だと思います。
実は磁気研究所は日本のメーカーで唯一(※エビデンスなし)正式に1TBのmicroSDXCを製造、販売している会社です。
株式会社磁気研究所
普通にヨドバシ.comとかでも売っている、ちゃんとしたメーカーです。
磁気研究所 HIDISC ハイディスク HDSDX1TCL10UIJP3 1TB – ヨドバシ.com
Amazonにももちろん売っていますが、先程見たら売り切れ状態でした。
そもそも磁気研究所自体が専門商社らしいですね。サイトを眺めたら書いてありました。
私個人としては買ったことがなく製品の信頼性について何か書ける立場ではないのですが、1TBモデルの価格がもう少し落ちてきたら購入を考えます。
並行輸入品を買うリスク
ちょくちょく触れている並行輸入品についてです。
microSDなどをAmazonで買おうと検索すると、ほぼ間違いなく並行輸入品と書かれた商品がヒットします。
LexarやSunDisk、Sumsungなど、主要メーカーの製品が見つかると思います。しかも正規流通品より安いですよね。
並行輸入品という言葉そのものの意味は改めて調べていただければすぐに分かります。
microSD製品に限って言えば、どうしても購入に失敗したくなければオススメはできません。
極端な話、並行輸入品(として)は私でも販売できます。適当にeBayあたりで現地流通の製品を買い、それをAmazonマーケットプレイスで売るだけです。
一方正規流通品に関しては、先程の磁気研究所のような商社などがメーカーから直接仕入れたり、もしくは流通経路を把握できる環境で品物が動いています。「メーカー → どこかの商社 → 販売店」というように、出どころが明らかで、誰が売っているのかをトレースできます。
その分間に輸送コストや人件費が載っているので、並行輸入品よりは高くなります。
並行輸入品自体が危険というわけではないので、例えばショップのこれまでの評価などを確認し、信頼できそうだなと自身で判断できたらそこから買うのがよいと思います。機能そのものは同じです。
不当に安かったり、極端に取引経験が少なそうなショップから購入する場合は人柱になる覚悟が必要です。
また、少し話は逸れますが、JNHショップのmicroSD(Phenix)も「正規品」、といった言葉が製品名に含まれていますが、人柱感が若干強いので注意した方がよいです。
検索すると買ってみた系の記事がたくさん出てくるので、そちらを読んだ上で問題ないと判断できれば買ってもよいと思います。
冷静に一度Googleに聞いてみる
これが一番大事です。自分の知らないメーカーの製品を買う時はセールの安さですぐに購入したい気持ちをグッと抑えて、一度検索をしましょう。
令和2年にもなってブログの最後に何を書いているんだって話ですが、結局こういう癖があるかないかで未然にしょうもない買い物は防ぐことができます。決してAmazonのコメント欄だけで判断してはいけません。
また、マジで怪しいなっていうメーカーの製品についても、Googleで検索すれば誰かが人柱となって購入記事を上げていたりします。もちろん、記事の信憑性は自分で判断しないといけませんが。
終わりに
今更なんでmicroSDのこんな記事を?と自分でも思ったのですが、令和2年に改めてmicroSDのメーカーの話をするメディアも少ないだろうなということで書くことにしました。
結局インターネットの海に転がっている記事はアップデートされない限り公開時点の情報になっているんですよね。
実際、このブログの記事も公開から5年経っても放置してるとかザラなのでそれは仕方ないことなのですが。
あと、やっぱり冒頭の通りAmazonに並んでいる製品の質が明らかに落ちていることも動機です。
マーケットプレイスのお陰で商品が充実していることは確かなのですが、ユーザー側のリテラシーが求められていることは間違いありません。
少なくとも私がAmazonで買い物をし始めた10年弱前に比べると、PC周辺機器のカテゴリにおいては購入難易度が上がったと言って差し支えないと思います。だから今ヨドバシ.comとか調子いいんですかね。
ちなみに、有名メーカーの品物は残念ながら偽造品も流通しています。
この記事では性善説に則るような形で、とりあえずメーカ名で判断できると言わんばかりに説明していますが、現実には有名なメーカーのものを買ったとしても、中身が完全にニセモノというパターンも存在します。
流通までしっかり追いかけることができるところから買う重要性はこういった部分に表れます。マーケットプレイスの安さとトレードオフになっているものがなんなのか、よく確認してから決済ボタンを押すしかないですね。
大したことは書いていない記事ですが、まがい物を掴まないように最低限の知識を持ってAmazonの買い物を楽しみましょう。