スタイリッシュなfoobar2000用スキン『Georgia-ReBORN』

令和5年になってもfoobar2000のネタを書きます。

fb2kとは

言わずと知れたWindows用音楽再生ソフト、foobar2000。巷ではfb2kなどと略されています。
カスタマイズが非常に柔軟に行えることが著名です。

カスタマイズは大きく2つの方向があり、1つは機能面(再生可能なフォーマットを増やすとか)、もう1つはデザイン面(つまりスキン)です。
特に後者は技術さえあればかなり柔軟にカスタマイズすることができ、一昔前はDeviantArtあたりに無数のfb2k用スキンが公開されていました。
今はDeviantArtで新しいスキンはほとんど公開されていないと思いますが…。

Georgia-ReBORNの入手先

では主戦場(?)はどこに移ったかというと、GitHubです。
Georgia-ReBORNもGitHubで公開されています。
https://github.com/TT-ReBORN/Georgia-ReBORN (Installation Instructionsから一式DLできます)

普段使っている状態のスキン

Georgia-ReBORNには12のテーマ(スキン)が収録されており、上記のスクリーンショットはNeon goldという名称のテーマです。
この他の色合いや機能はGitHubのプロジェクトページに載っているのでそちらをご覧ください。

再生中のトラックのジャケットに合わせたイメージに勝手に変化するテーマもあります。アートワークビューもお手の物。

インストール方法

Georgia-ReBORNが推奨しているインストール方法はfb2kをポータブルモードで導入し、そこにインストールするという形です。
ただ私の場合は長年fb2kを使っており、既に通常インストールがされています。ここでは通常インストールされたfb2kへ導入する手順を紹介します。

先のリンクより、

>For standard non-portable installation:

以降の手順を踏みます。

  1. Github master.zip をダウンロード、解凍しておきます。
    profile(フォルダ)とREADME.mdが入っていればOKです。
    (なお、もしfb2kをインストールした直後で、まだ起動していない場合はここで1度起動しておいてください。以下の作業を行う上で必要なフォルダが生成されていない状態であるためです)
  2. 解凍が済んだらエクスプローラーでfb2kの設定情報などが入ったフォルダを開きます。
    場所は C:\Users\Windowsのユーザー名のフォルダ\AppData\Roaming\foobar2000 です。
    Cドライブから素直に開いていけばアクセスできます。
    (AppDataフォルダは隠しフォルダになっているため、エクスプローラーの設定で隠しフォルダを表示するように設定しておく必要があります)
  3. Roaming内のfoobar2000フォルダにアクセスできたら、profileフォルダの中の4つのフォルダ(configuration, georgia-reborn, images, user-components)をそのまま移動させます。
    profileフォルダとして移動する(Roaming\foobar2000\profile\configurationのようなフォルダ構成)と動作しないので注意してください。
    Roaming\foobar2000\configuration(他3つのフォルダも同じ階層)となっていれば問題ありません。
  4. 移動が済んだら、georgia-reborn\fonts を開き、中にあるフォントを全てインストールします。
    このフォントについてはインストールしなくても動作すると思いますが、少なくともASCII系の文字はキレイに表示されるようになります。
3.の手順は他の設定フォルダと混じって同じ階層になっていれば大丈夫です

ここまで済めばあとはfb2kを起動するだけです。
User interface moduleをColums UIに変更すればGeorgia-ReBORNが立ち上がるはずです。

初回起動時はUser interface moduleがDefault User Interfaceになってるかも
メニュー内のPreferenceから設定できます

いろいろスキンをいじってみる

私の環境は既にデフォルト設定ではないのですが、起動するととりあえずもう既にいい感じになっているんじゃないかなと思います。
気に入ればそのまま使い続けてももう問題ありません。

色々触ってみたい、という方はメニュー上のOptionsからスキンの設定が行えます。
以下に簡単に紹介しておきます。

テーマのデザイン面を変更する項目
  • Theme : 大本の色味などを変更できます。これが12種類あります。
  • Style : 背景などの色味を変更できます。ThemeをRebornにしていると分かりやすい。
  • Player Size : fb2kのウィンドウサイズを変更できます。Small /Normal / Largeの3種類。
  • Layout : デフォルト、アートワーク表示、コンパクト表示、の3種類が選べます。
  • Display : 解像度を選べます。私の環境(FHDモニタ)ではHDが一番バランスよく表示できています。
  • Brightness : 鮮明度の設定です。上げると背景色が明るく、下げると暗めになります。
  • Font Size : フォントサイズ変更です。細かくどの領域の文字をどのpxに変更する、みたいなことが設定できます。
機能面を変更する項目
  • Player Contols : Layoutで設定できる3種類のレイアウトについて、どれにどの項目を表示するかを設定できます。私はまったく触っていません。
  • Playlist : プレイリスト表示の際の見た目を変更できます。アルバムアーティストとトラックのアーティスト名が違う時にそれを表示するか、とか細かいことが設定できます。私は触っていません。
  • Details : Details表示の際の見た目を変更できます。あんまり普段見ないので私は触っていません。
  • Library : Library表示の際の見た目を変更できます。私は普段Library表示なので、この設定だけやや詳しいです。
    • Design : Libraryの全体スキンを変えられます。アートワーク表示などもここから変更できます。
      • Georgia-ReBORN : アルバムがテキストでずらりと並びます。聴いているアルバムについてはトラック情報も表示されます。
      • Ultra-Modern : Georgia-ReBORNと大体同じ。本記事の冒頭のスクリーンショット(黒い方)の状態です。
      • Modern : Georgia-ReBORNと大体同じ。
      • Traditional : ↑と大体同じですが、アルバムと各トラックの繋がりが線で表示されます。確かに以前の音楽再生アプリの表示ってこんな雰囲気でしたね(適当な感想)
      • List view : アルバム名だけが並ぶようになります。再生中のアルバムのトラック情報は表示されません。
      • List view + Album Cover : 名前の通り、アルバム名の隣にアートワーク画像が表示されるスタイルです。タグにリリース年の情報があるとそれも表示されます。
      • List view + Artist Photo : 同じく名前の通り、アルバム名の隣にアーティストの画像が表示されるスタイルです。タグ情報にアーティスト画像が必要です。
      • Album Covers : アートワーク画像がメインで並ぶスタイルです。本記事の冒頭のスクリーンショット(青い方)の状態です。アルバムが多くなるとやや動作が重くなります。
      • Flow mode : iTunesだかに実装されている、アートワーク画像を大きく見せて横にスライドしていくスタイルです。カッコいいけど実用面が若干薄い!
    • 他にもカスタマイズ項目はたくさんありますが、割愛します…。設定しなくても便利に使えるので…。

この他にBiography表示(再生中の曲のアーティスト情報が表示される画面)、Lyrics表示(歌詞画面)などもカスタマイズできます。カスタマイズできすぎて何を触ればいいのか分からなくなるところまで含めて非常にfb2kらしくて好きです。

ある程度のウィンドウサイズで使うのがオススメ

スクリーンショットをご覧いただくとわかるのですが、音楽を扱うメニューと、fb2k自体の設定を変更するためのメニューが同じ位置に配置されています。
(File ~ Ratingの並び)

これは設定にもすぐにアクセスできて便利なのですが、Libraryあたりは項目名が被ってしまっているのも分かると思います。
ウィンドウサイズが大きくなれば情報として分割されて特に問題にならないのですが、横幅が小さいと同等の情報として並んでしまってややむず痒い。
個人的には幅1200pxくらいで使うのがオススメです(LayoutがDefaultの場合です)。

と、ここまで書いていざ撮ってみて別にこれでもいいな…となりました

動作が軽いのも◎

fb2kの記事を書くたびに締めに同じようなことを書いていますが、ストリーミング全盛期にいったい何をやっているんだろう…と思わなくもないのですが、やはりストレージに音楽が貯まっていくのは気分がいい。
Georgia-ReBORNはLibraryをアートワーク表示にしても意外とスムーズに動いてくれるので、音楽を貯めれば貯めるほど派手なライブラリが出来上がります。
私の環境は今50,000曲くらいで、アートワーク表示でライブラリを見ているとさすがに読み込みに時間はかかる印象ですが、概ね問題ないと言えます。
以前使っていたスキンはライブラリが膨れていくにつれてどうしようもなく重くなっていったので…。

今からfb2kを導入する方は決して多くないと思いますが、Windowsの歴史を見ても傑作と言って過言ではないプレイヤーでひとつ音楽鑑賞というのも乙なのではないでしょうか。そうでもないか?

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