中国は東莞市のHiby Musicからリリースされている、Hiby R6を購入しました。
かれこれ3年弱使用した、PioneerのXDP-100Rからの乗り換えです。
今回買ったのは約1年前にリリースされたR6ですが、新製品の発表もどうやら控えているらしいです。
コメント欄にはR3のProじゃね?みたいなことも書かれていますが、近日中に正式にアナウンスされそうです。
つい先日(今年の初め)、R6 Proもリリースされたばかりなので、かなり活発に動いているメーカーだと言って差し支えないと思います。
目次
購入の理由
XDP-100Rを購入した時の理由とほとんど同じです。
・Android OS搭載
・Android 8.0.0以上 (絵文字への対応の観点から)
・Google Play対応 (Last.fm Scrobblerを何かしらインストールするため)
・大容量のストレージ(microSDXC)に対応できる
・軽い、小さい
やることは結局音楽を聴くこと、それのログを取ることなので、3年経とうがなんだろうがあまり変わりません。
ポータブル環境ではあまり音質面にも拘らないので、今回の買い替えの際には格安のスマートフォンなんかも候補に挙がりました。
XDP-100Rを持った経験から、DAPのサイズ感については割とシビアになりました。デカいとちょっと持ち出したい時に億劫になります。近所のコンビニに行くときとか、そういうほぼ手ぶらみたいな外出の時にも音楽を聴きたいのですが、XDP-100Rはサイズ感としてギリギリだと感じていました。
Google Playに対応するDAP、実は最近すごく少なくて、同価格帯だとiBasso AudioのDX150くらいしかありません。
一時期は割と素のAndroidを搭載することが割と多かったと思う(というか、日本製がそうだったものが多かっただけだと思いますが)のですが、今はカスタマイズされたAndroid OSを搭載しているものが多いですよね。
また、以前と環境が変わったのがストレージ関係です。
XDP-100Rを購入した時には、まだmicroSDXCの最大容量が(まともに買える値段のものとして)256GB程度しかなく、大量の音楽を持ち運びたいユーザーとしては、デュアルスロット対応のものしか候補に挙がらない状態でした。
今は512GBのモデルが実売10,000円を切るレベルですから、このあたりは選択肢が広がったと感じています。ドローンの普及のお陰ですね。
そもそもHiby R6はAndroid 6.0.1で出荷されていましたが、今年あらためて本国ストアの方のヘルプページを見たところ、Android 8.1.0へのアップデートファイルが配布されているじゃないですか!
今回DAPを買い換えるにあたり、基本的にはカタログスペックしか見ていなかったので、これは本当に渡りに船な情報でした。
ちなみに、今回購入したモデルは既に8.1.0へアップデートされていました。
※OSは最新ですが、ファームウェアは古いままだったので、自分でアップデートする必要があります。
実用面の感想
単純にハードウェアのスペックが上がり、様々な面で動作が軽快になりました。
特に大量にデータを転送した後など、アプリ側がそのデータを読み込む際のスピードが上がっています。
私の場合は特定のタイミングで一気にデータが増えることが多いので、これはストレスの軽減に繋がりそうです。
また、XDP-100Rはかなりタッチパネルに悩まされました。
無反応や誤反応が多く、かなりのストレスに繋がっていたのですが、今のところR6はその不安はなさそうです。
細かいことを書くと、出力できる音量がかなり大きく、またUI的に音量を上下させやすいです。
音量ボタン(物理)を押すと音量調節の画面が現れますが、これはボタン操作だけでなく、縦方向のスワイプでも動作するためです。
慣れれば関係ないのですが、私はMax Volume(最大音量の制限)は使い始める前に設定した方がよいと思います。
一方悪くなった部分もあります。バッテリーの保ちがかなり怪しい。
XDP-100Rは、今でこそバッテリーが摩耗してしまいましたが、買った頃は2日くらいは使い続けられていました。
もちろん24時間の内ほとんどが待機時間となるのですが、1日で3時間くらいが再生時間にあたったとして、例えば充電しないで寝てしまっても2日目も問題なく使えた記憶があります。
R6は100%まで充電して、翌朝起きると70%になっている、みたいな状態です。
バッテリーについては正直こまめに充電するくらいしかないと思います。
あとはBluetoothを接続しっぱなしにしないとか、出先ではWi-Fiをオフにするとか、細かな配慮を行うとかでしょうか…。
2019/07/10 追記
例えば外出先などではWi-FiとBTをしっかりオフにするとバッテリー保ちが圧倒的に改善しました。が、やはり「Google Play開発者サービス」が勝手に動くので、それが稼働している間は保ちが悪くなります。これ、どうしたらいいんですかね。
2019/10/22 追記
使いだして数ヶ月経ちました。アップデートもほぼ完了したようです。
バッテリーに多大な負荷を与えていたGoogle Play開発者サービスですが、これ自体のアップデートを実施したところ、だいぶ安定するようになりました。出先で突然発熱し出すことも減り、DAPとして活躍してくれています。
なお、純正の再生アプリであるHiby Musicは、特に使う理由がないので触っていません。
今音楽ファイルとして24000ファイルほど読み込ませていますが、動作が鈍く、アルバムアートの表示も怪しめです。
iOSを意識しているのか、戻るボタンが左上なのも個人的にはマイナスです。これは慣れなので、個人によって評価は異なると思います。
音質面の感想
XDP-100Rとの比較として、主観的な部分を記載したいと思います。
環境はどちらのDAPにもNoble Audio Kaiser 10 Universal Black Sparkleを直挿ししています。
なお、ソースは全部mp3ファイルです。ハイレゾ音源で聴き比べたらまた印象が変わる可能性はあります。
全体(結論)
ぶっちゃけ、そんなに変わりません。
いや、耳がおかしいのでは?と突っ込まれたらそうですねとしか言い返せませんが、全然違う!!!ってわけではないことは確かです。
若干ですが、R6の方が全体的に低音域が豊かかなとは感じています。
人間の声の部分については、XDP-100Rの方がかなり優位です。
XDP-100R、R6ともにオープン価格ですが、どちらも売り出し時は60,000円程度だったことを考えると納得の結果です。
もちろん内部的な構成は異なるわけなので、歴然たる差があってもおかしくはないのですが、まあこんなもんだろうという感じです。
音としてどちらが好みかと聞かれたら、XDP-100Rの方が好みです。
高音域、中音域(と勝手に考えている部分)が開けている印象があり、全体のバランスがいい印象があります。
R6は開けた感がちょっと薄いですが、低音域はXDP-100Rよりもしっかりしています。
Janne Da Arc – ダイヤモンドヴァージン
高めの男性Voです。日本一有名なV系だと勝手に思ってたんですが、今年解散しました。
大差がない。マジでない。なさすぎてびっくりしました。
強いて言うなら、XDP-100Rの方がボーカル部分がはっきり鳴っています。
サビとBメロの間奏はシンセの音とベースが鳴るので高低が比較的分かりやすく認識できるのですが、ベース音はR6の方がはっきり聞こえます。
シンセについてはXDP-100Rの方が綺麗に鳴っていると思います。
高瀬梨緒(久保ユリカ) – Hewe We Go
オンゲキは遊んでいません。
女性Vo曲です。歌唱部分がフィーチャーされるパートがあり、そこで色々と判断しています。
やはりXDP-100Rの方が艶っぽい声になります。
裏で鳴っているキックはR6の方が出ている印象を受けますね。
ViA Factory feat. misha
ポップス寄りのドラムンベースです。女性Vo曲でもあります。
全体的に高めの音で構成されているので、XDP-100Rで聴いた方が気持ちいいです。
ウィスパー気味のボーカルもやはりXDP-100Rかな…。
Fleshgod Apocalypse – The Violation
極端な音楽ばかり聴いているので、じゃあメタルだとどうなんだ?という時にこういうバンドの曲しか出てこない。
イントロの超高速バスドラムと謎の楽器(なんの音かいつも分かりません)の部分で、DAPごとの得意な音がはっきりわかります。
もう書かなくてもお分かりいただけると思いますが、R6はバスドラムの音がよく出ています。
なお、ボーカルが思いっきり男性Voのグロウルなのですが、もっとR6の方が迫力が出るのかと思いきや、あまり変わりませんでした。
おわりに
音質面、バッテリー面であまりよい評価を書きませんでしたが、個人的には非常に満足しています。
もともと解決したかったのが文字コードの問題(正しい曲名でログが取れない)、タッチパネルがちゃんと反応しない問題だったからです。
今の所サードパーティ製のアプリ(foobar2000など)も問題なく動いていますし、動作も軽快でストレスが少ないです。
特に使い勝手の面を重視されるのであれば、非常に有力な選択肢になると思います。
独自OSのひどいやつに辟易している方には特にオススメできます。
※後継機
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